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もっと知りたい彫金の世界(後編)

2013年6月6日

 

“創作において大事にしていること”

 

『それは一瞬の情景から次の場面を想像させること。

 

立体構成の中に「時間と動き」と取り入れる。その造形美を大切に―。

 

形や表情を追求していく中で。生まれるものと対話し、繋ぎとめる』

 

とは桂盛仁先生のことば。

 

重要無形文化財保持者として技の継承という責務もありながら、

創る喜び、創作への挑戦はまだまだ続いています。

 

「後編」では、スペースの都合上掲載できなかった傑作をじっくりご覧いただきましょう。

 

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鬼灯 帯留金具

 

象嵌 銀 水指

 

象嵌 銀 水指

 

線象嵌 水指

 

 

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本編でご紹介したとおり、桂先生の作品には身近な動物や植物が多く登場します。

これらの作品をつくるにあたって 、桂先生は旅行で出会った動植物や自然界から受けるインスピレーションも大切にされています。

旅先で採集した昆虫の標本をつくったり、 街の小鳥屋や熱帯魚のショップなどで小さな命を観察されたり……。

その一瞬を切り取って、桂先生の想像で、立体の世界が創りだされるわけですが――――

この複雑な技法の組み合わせや必要な金属の選定、細かな制作工程、完璧な計算式が、頭の中で瞬時に弾きだされるのですから、すでに神技です\(◎o◎)/!

 

完成形を思い描き、想像の世界で掘り進める。動植物のモチーフは必ず粘土でモデルを作成して細部にまでこだわる。

これほどまで丁寧な仕事を続けている先生ですが、「思い描いたようにできたことは1回もない」ときっぱり。だから100点満点の作品はひとつもない、のだそう。

「賞をとったりして慢心する人も時々いるんです。そういう人の作品はやはりそれ以上良くならない。気持ちは必ず作品に出てしまう。

だからってわけじゃないけど、表彰されたり重要無形文化財保持者と認定されても、称号などは無いのと同じ、そんなのはあってもなくても関係ないっていう感じ。

私自身も買ってくれる人も喜べるような作品を、これからも創っていきたいと思っています。人に感銘を与えるってなかなか難しいじゃないですか」

桂先生は時折笑みをこぼしながら、彫金創作へのこだわりを語られました。

 

5月に開催された伝統工芸日本金工展では、全国の金工作家の入選作品と招待作品など100点以上が展示されていました。

全国に金工作家はいますが、30年前と比べると四分の一に減ってしまったそうです。

日本人が愛した「彫金」という実用品の域をこえた芸術品、日本が世界に誇る彫金という伝統技法が

もう一度、生活の中で輝きを放つ日を願ってやみません。

 

「彫金」に興味をもった方は、ぜひ『HETAL HEARTS(メタルハーツ)』の工房やオーダージュエリーのサイトをご覧くださいませ。

桂先生から直接指導してもらえる「桂彫金塾」も開講中です(^^♪

 

 

 

 

最後までご高覧頂きまして有難うございました。

 

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彫金家 桂盛仁 オフィシャルサイト

http://www.katsura-morihito.com/

 

彫金工房 METAL HEARTS(メタル ハーツ)

http://www.metalhearts.net/

 

結婚指輪・婚約指輪のデザイン・制作・オーダーメイド

http://www.naoko-ginza.com/